10月12日、キューバのコロナ対策は新たな局面を迎えました。
サンクティ・スピリトゥス州、シエゴ・デ・アビラ州は引き続き限定的な感染期間。
ハバナは感染病からの回復期フェーズ3:サービス、生産活動のほぼ正常化、感染リスクを最大限考慮し、感染減少のために各予防対策を守って行動する。
上記の3州を除く地域は、新しい日常生活様式の採用:サービス、生産活動の回復と安定。感染病監視を強化し、衛生対策の遵守と制御するとともに、各自の責任で健康状態の維持につとめる。
これによりハバナの多くの公共機関や経済活動が再開されます。ただし学校再開は事前に発表があった通り11月2日、ハバナ国際空港閉鎖は継続され再開は未定です。
10月5日23時59分更新 本日までの感染状況 新規感染者38名、現状陽性者480名、回復者累計5278名、死亡者累計123名、感染者累計5883名
観光省は10月15日から、キューバ最大にして日本人にもお馴染みのビーチリゾート地であるバラデロへの外国人観光客の受け入れを開始すると発表しました。すでに空港やバラデロの12のホテルが受け入れ準備を完了しており、今後順次ホテル数を増やしていく予定、各ホテルには専門医師など医療従事者を配置して宿泊客や従業員の健康管理を徹底する体制をとる、とのことです。
現在のところバラデロのホテル滞在することが条件となっており、ハバナなど他の観光地へ行くことはできません。しかし11月からの旅行シーズンに向けて少しずつ観光が回復する兆しとして、キューバの人たちも前向きに捉えて喜んでいます。
10月1日よりハバナのコロナ感染予防対策のための規制が緩和されました。主な内容は以下の通りです。
・午後7時から午前5時までの外出禁止の解除。
・自家用車、二輪車の移動制限の解除。
・移動販売の地区外販売制限の解除。
・居住区以外での購入禁止の解除。
・店舗の営業時間短縮を排除し通常時間で営業。
・公共および個人の商業・サービス活動の50%の定員での再開。ただしバー、ディスコ、公共およびソーシャルディスタンスを保てない密な状態になりうる個人主催のパーティーを除く。
・ビーチ解放。プールは定員の30%に制限して再開。
・公共交通の再開。立ち乗車80%で10月3日より運航。
7月に最初に規制が緩和されフェーズ1に移行した時とほぼ同じ状態ですが、引き続き地方からハバナへの出入りは制限され、マスクの未着用、公共の場での規律の欠如、商品の買占め転売等には厳しく罰金等が課されます。
ハバナの感染者は1日10名前後にまで減少してきたので、このまま落ち着いて徐々に社会活動が再開してくれることを期待したいところです。
9月30日23:59更新 本日までの感染状況 新規感染者 66名、現在入院治療中1269名、回復4893名、死亡者累計122名、累計5597名。
首都のハバナのほか、中部のシエゴ・デ・アビラ州での感染率が高い状態が続いていますが、前々週、前週の統計を比較すると減少傾向にあります。
7月より解禁となった離島のリゾートへはカナダ人を中心にこれまで数百人のが訪れました。現在観光客を受け入れている離島だけでなくキューバ最大のビーチリゾートバラデロ始め、各地の空港・宿泊施設等ではカリブ海域が観光シーズンを迎える11月に向けて、感染予防に十分に対応した体制を整えて海外観光客の受け入れ準備を進めています。ただし空港閉鎖の解除、国際線の通常運行開始時期の目処はまだたっていません。