近年日本ではマリトッツォがブームだそうで、イタリアでもそのことがニュースになっています。
流行りのカフェではオシャレな盛り付けで、スーパーではプラスティック容器に入って、はたまた冷凍で、日本中どこでもマリトッツォが!! と書かれてあり、イタリア人にとっては遠いアジアの国で、自分の国のどっちかというと朝食に食べるような地味なアイツが流行ってる、と聞くのは嬉しいような、不思議なような気がするんでしょうね。
マリトッツォという名前は、Marito(夫) + ozzo(おどけた調子を出す接尾辞)から出来ていて、昔々ある男性が愛する女性にこれを贈ったのが由来とか。
イタリアは地域によって食べるものが変わってくるお国柄です。マリトッツォはローマ伝統のスイーツなので、ナポリではなかなか見ることができません。そんななかVomero地区のカフェでやっと出会えました。
ブリオッシュは適度にしっとりしていて、クリームはふんわりと軽めで美味しかったです。
ショーウィンドウにはフルーツやピスタチオ、チョコクリームなど、いろんなバージョンが。上の段のはコルネット(イタリア版クロワッサン)のマリトッツォ⁉︎
ナポリに来たら、日本の、そして本場ローマのマリトッツォと比べてみてください。
プローチダ島が2022年のイタリア文化の首都に!
悲しいニュースが飛び交うこの頃ですが、カンパニア州に嬉しいニュースが舞い込んできました!
カンパニア州のプローチダ島がイタリア文化財・文化活動省が企画している「2022年・イタリア文化の首都」に選ばれたのです。(イタリア文化財・文化活動省公式ホームページ→https://www.beniculturali.it/ )
プローチダのプロジェクトは「La Cultura non Isola」ということです。文化は孤立しない、という意味で、同時にイタリア語で島を表す Isola とかけています。
島を孤立させるのではなく、探検、実験、知識の場にしましょう!
44の文化プロジェクト、330日間のプログラム、240人のアーティストの参加が来年予定されています!
プローチダ島は迷路のような小道がたくさん。迷いながら街歩きをするのが楽しい島ですが、プローチダ島の魅力は、カラフルで可愛い建物だけではありません。
リゾート地であるカプリ島やイスキア島とは異なり、島の人々の生活感あふれる素朴でのんびりとした空気が流れています。
「島の人の生活感」を味わえるところです。
洗濯物を干している家々が並んでいたり、港の景色のいいテラスで島の人が集っていたり、おじいさんが畑で採れた野菜を道で売っていたり、漁師さんが網や船を掃除していたり、観光で有名な都市部では見ることのできない心温まる島です。
海岸沿いの美しい町並みはいくつかの映画の舞台になりました。中でも1994年の映画『Il Postino』「イル・ポスティーノ」が有名です。
ポンペイ遺跡で2019年に始まった発掘作業によって、新しく「ファストフード」店のカウンターが現れました。来年から見学可能になります!
昨日の夜のドキュメンタリー番組で見たときは本当にドキドキしました。こんなに興奮したのは久しぶりです。
遺跡管理者は「(当時の様子を)そっくりそのまま発掘できた初の事例だ」と語っていました。
このカウンターは「テルモポリウム」と呼ばれています。
この発見の並外れた特長は、部屋の絵画的装飾の優れた保存状態と、噴火の犠牲者2人の人体と動物の骨とともに発見された食物の残骸にあります。
逆さまに吊るされた2羽のアヒルは、メニューに書かれた料理に使われるものだったのでしょう。
ドリオ(ワインコンテナ)の底には、味と色を変えるためにワインに入れられた挽いたそら豆の存在が確認されました。
ひもにつないである犬は、ポンペイの象徴である有名な猛犬注意のモザイク画のように番犬として使われていたのでしょう。
この最新の発見は、ポンペイの考古学的な場所が、約2000年後もまだ多くのことを語ってくれることを示しています。
この素晴らしいファストフード店で皆さんをお待ちしています。
その日が早く来ますように!