現地の街の様子
2月16日から2泊3日でグランドキャニオンの谷底でキャンプをした体験記を投稿します。
2月16日(1日目)
気温マイナス1℃の中、お昼頃サウスカイバブトレイルから下山開始。
メンバーは30代・40代・50代のおじさん4人。その内1名は弊社が誇る日本語山岳ガイドのアダムで、彼はグランドキャニオンに100人もいないライセンスガイドの1人。
今回は谷底のキャンプ場で2泊するので各々でテントや寝袋・水や着替えを背負って行きましたが、不慣れな我々は12キロ前後の荷物でもフラフラ、アダムは3日分の全員の食料や道具など30キロを超える荷物を余裕でかついでいた。
トレイルには週末に降り積もった雪が10cm程度残っており、その状態は上から3分の1のところまで続いた。滑らないようにゆっくりと約45分下山してウーアーポイントに到着。
さらに2時間下山してスケルトンポイントに到着。ここまで来ると足元の雪もなくなり、上を見上げるとかなり下りたのを認識できる。この時点でキャンプ場まで半分弱下りたことになる。
さらに1時間半下山してザ・ティップオフに到着。上から3分の2下がったことになる。谷底のコロラド川の流れる音もはっきりと聞こえてくる。
最後の力を振り絞って2時間弱下山してゴールのブライトエンジェルキャンプ場(ファントムランチの近く)に着いた時には日も暮れていて、最後の30分は真っ暗な中懐中電灯のライトを頼りに歩いた。
キャンプ場には水洗トイレがありますが、この数日は水道管の工事で水が使えず排泄する度にバケツに15リットルほどの川の水を自分で運んで流さなくてはいけなかった。
暗闇の中で各々のテントを設営して待ちに待ったキャンプ飯!
アメリカはほとんどの国立公園で焚火が禁止されているので、今回のキャンプでも調理はお湯を沸かすことしかできない。アメリカで売られているインスタント食品は正直あまり味を期待していなかったけど、今回のキャンプ用の食事は驚くほど美味しかった。
ビールで乾杯して1日の達成感に浸り、上を見上げるとそこは見た事もないくらいの満天の星空があった。
1日目の歩行距離は約12キロで高低差は約1500メートル。上から谷底まで休憩も入れて約7時間歩きました。
初めてのバックパッキングINグランドキャニオンの初日はこれで終了。(続く)