7月13日(月)、ハワイ州のデイビッド・イゲ州知事は、8月1日(土)から予定されていた観光再開を少なくとも8月末まで延期すると発表しました。
6月24日、イゲ州知事は、8月1日から、渡航前72時間以内に受けたPCR検査での陰性証明を提示することで、14日間の自己隔離措置を免除して観光客の受け入れを再開すると発表していました。
しかし、本日の立法説明会でイゲ州知事は、「ハワイ到着者全員に対する14日間の自己隔離措置を8月末まで延期し、コロナ事前検査を起動させ旅行者からの感染拡大を防ぐことに力を注ぐ」と述べました。
8月に開始される予定だったコロナ事前スクリーニング検査プログラムに関して、当初ハワイ衛生管理局側は、万が一最初に感染率のハワイの医療機関は対応できると太鼓判を押していました。しかし、先月末より米本土での新型コロナの感染率が急上昇し、さらにハワイへの旅行者が多い州でも感染者が急増したことから、ハワイで万が一感染率が急上昇した場合にこのプラン(事前検査プログラム)で対応できるのかとの懸念の声が多く聞かれるようになりました。
ハワイ4島の市郡長を含む議員たちからの懸念の声と強いプレッシャーを受け、イゲ州知事は今回の決断に至りました。反対派の中には、米国下院議員(民主党)のトゥルシー・ギャバード氏などもいました。
ハワイ州議会は「ハワイ到着72時間前に事前検査をするというプランは今の状況に適切ではない。飛行機、ホテル、サービス業の人々にCOVID-19へのリスクを増加させるだけで、ハワイの人々を守ろうとしていない」と述べてます。
今回の発表により、ハワイ州で3月にはじまった旅行者の14日間自己隔離措置は5月に渡り継続することになります。
約2週間後に控えた観光再開プランを断念することになったハワイ州、これでまた経済立て直しのチャンスを失ないましたが、今後どのような取り組みをしていくのかに注目されます。
(ハワイ・ニュース・ナウの記事を参考にしています)
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事態が終息して日本の皆様が安心して旅行できる日が1日も早く来ることを祈っております。